1.変形性膝関節症とは?
人が歩く時には、膝関節の軟骨には体重の2~3倍の体重がかかっており、階段においては体重の5倍近い負担がかかるなど、常に体を支えるために働いています。
膝関節は全身の筋肉や内臓と一緒で、歳を重ねる毎に老化が進行し、膝の軟骨が少しづつ減少・変形し、骨が変形したりすることで水が溜まったり、痛みを生じやすくなった状態をいいます。
2.変形性膝関節症になりやすい人は?
男女比は、1:4で女性に多く、年齢を重ねる毎に増えていきます。
その他、「肥満」、「体力の衰えによる足腰の筋力低下」、「無理な力仕事」などが膝関節へ負担を増やす要因となり、変形性膝関節症が進行することがあります。
3.膝の痛みを予防・改善するには?
私達が普段から行うことができる膝の痛みの予防方法としては、足腰の筋力の衰えを改善したり、普段の生活の中で膝関節にかかっている無理な負担を減らすことから始めると良いでしょう。
正座を長い時間とらないようにしたり、同じ側の足を組む癖を直したり、内股で歩いたり立ち上がったりする癖を直すだけでも、膝関節にかかる負担を減らすことができます。
弱った足腰を強くする方法は、椅子からの立ち上がり訓練や、臥位で行うお尻上げ運動などが一般的です。(10回×2-3セット)
どちらの運動も、「反動をつけないで行うこと」、「内股で行わないこと」に注意し、膝の痛みが強くならないか確認しながら行うと良いでしょう。
リハビリテーション室主任 太宰 弘樹