MENU

医療関係者の⽅Medical personnel

採⽤情報Hope for employment

看護部Nursing department

(コラム)心臓血管の老化の話

お知らせ

(コラム)心臓血管の老化の話

■心臓血管の老化について
心血管の老化は全身老化の根本的な原因となります。加齢とともに心筋細胞の数は少しずつ減少します。失った心筋細胞は線維細胞で置き換わっていき心臓は徐々に硬くなります。残った心筋細胞自体の拡張、収縮の機能も加齢とともに低下します。心臓の規則正しい拍動のリズムを司るペースメーカー機能も加齢とともに徐々に衰え、不整脈も増加し突然死の原因となることもあります。

心臓の機能が衰えると心不全になります。しかも一度心不全を発症すると入退院を繰り返さざるを得ず、本人のみならずご家族へも多大な負担を強いることになってしまいます。


■運動療法について
運動療法には様々な効果があります。例えば高血圧、糖尿病、コレステロールの改善が期待できます。これら動脈硬化の危険因子の改善ができ、さらに、精神面も改善されます。具体的な方法としては、有酸素運動を毎日することが健康増進に最も役立ちます。無酸素運動レベルの運動は交感神経の働きが強くなり、心血管病を起こしやすくなります。
心血管病患者では健常者と比べて持久力が低下していることが知られていますが、健常者のみならず心血管病患者においても持久力の低下は寿命短縮につながることが知られています。

■元気で長生きするために
元気で長生きするためには、筋力を維持しつつ、持久力を向上することが大切です。年齢とともに進行する血管、心臓の老化を停止させることはできませんがその進行を遅らせることはできます。個々の身体能力に配慮しながら定期的に有酸素運動を行うことで、持久力向上のみならず、生活習慣病を予防し血管を若くすることが期待できますので、ぜひ皆さんもご自身に最適な方法で楽しく運動を行ってみましょう。

                          心臓血管外科 吉田 聖二郎

トップページへ戻る
トップに戻るボタン