昨年の仙台市における救急出場件数は、64,830件と過去最多を記録しました。高齢化の進展等を背景に今後も増加が見込まれます。救急隊が現場に到着してから医療機関に搬送するまでの時間が長くなる傾向にあるのが現状です。この解決に向け、8月19日より仙台市8救急隊および当院を含めた市内4医療機関において、ICTを活用した新たな救急搬送情報システムの検証事業が開始されました。現在は口頭で医療機関に伝えている傷病者情報をテキストや画像等のデジタルデータとしてモバイル端末に取り込み、医療機関へ送信することにより情報伝達の効率および正確性を向上させるとともに、それらのデータで救急活動記録を電子化することにより事務負担の軽減を図ることが目的とされております。
1.期 間:2024年8月19日(月曜日)~2025年1月31日(金曜日)
2.参 加 救 急 隊:救急ステーション救急隊、中央第一救急隊、青葉第一救急隊、鶴谷救急隊、原町救急隊、河原町救急隊、長町救急隊、八乙女救急隊
3.参加医療機関:仙台オープン病院、東北大学病院、仙台医療センター、仙台市立病院
4.内 容:①救急隊によるモバイル端末での情報収集、②医療機関への傷病者情報の電子共有、③活動記録の電子化