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消化管・肝胆膵内科

消化管・肝胆膵内科概要

消化管・肝胆膵内科は、消化管疾患、肝胆膵疾患を専門に診療しております。思いやりのある心で信頼される優れた医療を提供し、全ての患者さんが満足いただけるよう、スタッフ一同日々努力しています。令和2年度は25名のスタッフで診療にあたっていますので、どうぞよろしくお願い致します。

消化器病センター長兼消化管・肝胆膵内科主任部長のあいさつ

消化器病センター長兼消化管・肝胆膵内科主任部長 伊藤 啓

仙台オープン病院は、全国で初めて地域医療支援病院として認定された紹介・外来型の医師会病院です。消化器病センターは消化管・肝胆膵内科と消化器外科が緊密な連携をとり、幅広く専門性の高い医療を行っております。

消化管・肝胆膵内科は年間約23,000件の内視鏡検査や治療を、消化器外科は年間約13,00件の手術を行い、日本有数のhigh volume centerとして全国でも高い評価を得ています。

専門的医療を数多く提供できるのは、登録医の先生方や近隣や東北各地の病院から多くの患者さんを外来または救急で御紹介頂いているおかげであり、この場をお借りして感謝申し上げます。また併設している健診センターで要精査とされた患者さんの精密検査を担当することで、健診受検から精査まで迅速に対応して、適切な医療を提供しています。

日進月歩で発展する医療ではありますが、常に最新の診療を的確に提供できるように、当科では国内および国際学会に積極的に参加しています。また、患者さんにとり、更によい医療が提供できるように患者さんの御協力を頂きながら臨床研究も行っています。

日々多くの患者さんを入院そして外来で担当しておりますが、ひとりひとりの診療には万全を期しております。当院の理念である「おもいやりのある心で信頼される優れた医療を提供します」のもと、スタッフ一丸となって最大限の努力をはらっております。お気づきの点がございましたら、遠慮なくご要望や指摘頂ければと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

消化器内視鏡センター

12室の内視鏡室と2室の内視鏡システムを備えたX線TV室で、年間23, 000件(100-120件/日)の内視鏡検査を行っています。ハイビジョン内視鏡ビデオスコープシステムと多目的デジタルX線TVシステムなど随時最新式の機種に変更して最先端の医療を提供できるようにしています。午前は上部消化管内視鏡検査、下部消化管内視鏡検査、超音波内視鏡検査を、午後は主に特殊な内視鏡治療を実施しています。隣接している腹部超音波室では、年間約10, 000件の腹部エコーで肝胆膵疾患の診断を行っています。

日本消化器内視鏡学会および日本消化器病学会に認定された指導医もしくは専門医が検査を主に担当し、安全で質の高い医療が提供できる体制をとっています。

全ての内視鏡検査において、パンフレットを用いて説明し、患者さんにご理解いただいた上で診療を提供しています。また、苦痛の少ない内視鏡検査を心がけており、鎮静剤を積極的に使用しています(運転して帰る方は使用できません)。内視鏡の洗浄にも万全な体制をとり、専任のスタッフが10台の洗浄機で1件1件洗浄消毒しています。

学術活動への取り組み

多くの患者さんを担当することから、新たな知見を発表することや新たな手技の開発、改良を行うことは、われわれの責務と考えています。

学会発表、論文執筆、講演、多施設共同研究への参加、学会や国の研究グループとしての研究など、多岐にわたる学術活動に積極的に取り組んでいます。DDW(アメリカで開催)やUEGW(ヨーロッパで開催),APDW(アジアで開催)など海外の学会参加や発表も積極的に行っています。

また、積極的な海外への情報発信を推進するために、週1度英会話講師を招いています。Native Englishはもちろんのことながら、医学論文や医学系学会発表を校閲してきた実績があり、医学英語や論文英語にも精通しています。

近年では積極的に前向き研究や多施設共同研究に取り組んでおり、高いエビデンスを構築するための活動を続けています。前向き研究の実施には、様々なノウハウを必要としますが、実現のための指導体制が充実しています。

これらの活動が認められ、全国の施設から研修のための見学や国内留学が絶えません。また、当科主催の内視鏡ライブセミナー(仙台内視鏡治療ライブセミナー)や研究会等を通じて社会貢献に務めています。

【近年の主な前向き研究】 2020年4月現在

  • 切除不能膵癌による疼痛に対するEUS下腹腔神経叢融解術に関するRCT(Kanno Y, GIE 2019)
  • 胃ESDにおける糸付きクリップ使用に関するRCT (小池, Gastroenterol Endosc 2014)
  • 胃ESD中のair vs. CO2送気に関するRCT (Maeda Y, Endoscopy 2013)
  • ERCにおける造影法 vs. ガイドワイヤー法の多施設RCT (Kobayashi G, DEN 2013)
  • 胆汁細胞診におけるcell block法 vs. スメア細胞診のRCT (Noda Y, DEN 2013)
  • 膵液細胞診におけるcell block法 vs. スメア細胞診のRCT (Noda Y, DEN 2012)
  • 胃ESD時のpropofol麻酔に関する前向き研究 (Yamagata T, Intern Med 2011)
  • 膵管ガイドワイヤー留置法におけるERCP後膵炎予防目的の膵管ステント留置に関するRCT (Ito K, J Gatroenterol 2010)
  • 大腸内視鏡挿入における先端フードの有用性に関するRCT (Harada Y, GIE 2009)
  • イレウス管挿入における経鼻内視鏡の有用性に関するRCT (Kanno Y, GIE 2009)
  • 急性胆嚢炎に対するPTGBD vs. PTGBAのRCT (Ito K, AJR 2004)
  • 外来内視鏡検査におけるプロポフォール鎮静の安全性に関する前向き試験(Kanno,投稿中)
  • 肝外胆管癌の術前側方進展度診断におけるSpyGlass DSとSpyBiteを用いたマッピング生検の有用性に関するRCT(Ogawa,投稿中)
  • 分枝型IPMN前向き追跡調査(日本膵臓学会)(登録・追跡終了,解析中)

【現在進行中の多施設共同前向き研究】 2020年4月現在

  • 非切除悪性肝門部領域胆管狭窄に対する金属ステント対インサイドプラスチックステントの有用性に関するRCT (当科)
  • 非切除悪性肝門部領域胆管狭窄に対する金属ステント対インサイドプラスチックステントの有用性に関する多施設共同RCT (当科)
  • 上部消化管術後再建症例における悪性胆道閉塞に対するEUS下ドレナージ対バルーン内視鏡下ERCPに関する多施設共同RCT(当科)
  • Roux-en-Y再建腸管におけるY吻合部の空腸ヒダ観察による輸入脚同定能の前向き研究(当科)
  • EUS下治療における新型ガイドワイヤーの有用性に関する前向き評価(当科)
  • 全大腸内視鏡挿入困難例に対するCT colonographyの有用性に関する前向き比較試験(当科)
  • 肝外胆管癌の術前側方進展度診断におけるSpyGass DSの診断能に関する検討(当科)
  • 低容量アスピリン服用中の胃腫瘍症例に対するESDにおける消化管出血リスクについての多施設共同RCT
  • 食道表在癌に対する食道学会拡大内視鏡分類の有用性についての多施設共同前向き試験
  • 中下部胆道閉塞を伴う切除不能膵癌に対する10mm径対14mm径金属ステントの多施設RCT(静岡県立がんセンター)
  • 切除可能膵癌による閉塞性黄疸に対する,術前の一期的な全カバー付き胆管金属ステント留置の有用性と安全性に関するRCT(東京医科大学,京都第二赤十字病院)
  • 慢性膵炎による難治性疼痛に対する内科的インターベンション治療と外科治療の比較検討 (日本膵臓学会,近畿大学)
  • 胆嚢癌の診断と治療方針・予後に関する前向き観察研究(東北大学)
  • 抗凝固薬内服中患者における超音波内視鏡下穿刺吸引法の安全性を検討する多施設RCT(北海道大学)
  • 胆管狭窄に対する初回経乳頭的胆道ドレナージに伴う膵炎発症への内視鏡的乳頭括約筋切開術の影響に関する多施設RCT(北海道大学)
  • Web登録システムを用いた早期胃癌内視鏡切除症例の前向きコホート研究(登録終了)
  • 分枝型IPMNを含む膵嚢胞の自然史に関する前向き追跡調査 (当科)(登録終了・追跡中)
  • 分枝型IPMN高リスク群の経過観察における適切な検査間隔についての前向き試験(当科)(登録終了・追跡中)
  • 10mm未満膵嚢胞性病変の多施設前向き研究(日本膵臓学会)(登録終了・追跡中)
  • 中下部胆道閉塞を伴う切除不能膵癌に対する10mm径および14mm径金属ステントのRCT(静岡がんセンター)
  • 胆膵疾患の診療におけるSpyGlass DSの臨床的有用性と安全性に関する多施設共同前向きレジストリ試験~Japan SpyGlass DS Registry~(登録終了)
  • 分枝型IPMN高リスク群の経過観察における適切な検査間隔についての前向き試験(登録終了)

略語一覧

  • RCT: 無作為化比較試験
  • EUS: 超音波内視鏡
  • ESD: 内視鏡的粘膜下層剥離術
  • ERCP: 内視鏡的逆行性胆管膵管造影
  • PTGBD: 経皮経肝胆嚢ドレナージ
  • PTGBA: 経皮経肝胆嚢穿刺吸引
  • IPMN: 膵管内乳頭粘液性腫瘍

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内視鏡検査・治療関係 (2013年度~2019年度実績)

2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度
11,829 11,571 11,646 11,194 11,577 11,325 11,025
大腸 7,577 7,644 8,440 7,154 7,038 7,124 7,190
ERCP 656 856 817 720 696 667 606
超音波内視鏡 2,433 2,493 2,131 1,955 1,598 1,444 1,371
ESD 380 292 242 323 309

最近7年間の消化管・肝胆膵内科で行った論文と研究発表

2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年
論文 19(9) 23(10) 29(9) 8(3) 35(4) 32(6) 58(14)
発表 100 125 106 82 102 148 125

():英文論文

    日本消化器内視鏡学会指導医

  • 伊藤 啓、越田真介、菅野良秀
  • 同専門医

  • 伊藤 啓、大平 哲也、原田 喜博、越田 真介、菅野 良秀、小川 貴央、小池 良樹、
    山形 拓、 楠瀨 寛顕、枡 かおり、酒井 利隆 、田中 恵、嶋田 奉広
  • 日本消化器病学会指導医

  • 伊藤 啓
  • 同専門医

  • 伊藤 啓、大平 哲也、原田 喜博、越田 真介、菅野 良秀、小川 貴央、小池 良樹、山形 拓、
    楠瀨 寛顕、枡 かおり、酒井 利隆 、田中 恵、與那嶺 圭輔、嶋田 奉広、宮本和明
  • 日本内科学会総合内科専門医

  • 伊藤 啓、大平 哲也、原田 喜博、越田 真介、菅野 良秀、小川 貴央、小池 良樹、
    楠瀨 寛顕、枡 かおり、酒井 利隆、田中 恵、與那嶺 圭輔
  • 同認定内科医

  • 伊藤 啓、大平 哲也、原田 喜博、越田 真介、菅野 良秀、小川 貴央、小池 良樹、山形 拓、
    楠瀨 寛顕、枡 かおり、酒井 利隆、嶋田 奉広、田中 恵、小堺 史郷、清水 孟、岡野 春香
  • 日本肝臓学会専門医

  • 酒井 利隆、越田 真介
  • 日本消化器がん検診学会指導医

  • 伊藤 啓
  • 同認定医

  • 伊藤 啓
  • 日本超音波医学会専門医

  • 菅野 良秀、小川 貴央、枡 かおり
  • 日本胆道学会指導医

  • 伊藤 啓、菅野 良秀、小川 貴央
  • 日本膵臓学会指導医

  • 伊藤 啓、越田 真介、菅野 良秀、小川 貴央、酒井 利隆、枡 かおり
  • 日本がん治療認定医

  • 伊藤 啓、越田 真介、菅野 良秀、枡 かおり

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